税金を払っている人なら絶対にふるさと納税は、活用べきです。
楽天カードがあればさらに納税額の5~7%分のポイント獲得が可能
⇒ [楽天でのお買物]を5,000円引きで買う方法はこちら!
[広告] 楽天市場
戦場 食べること楽しもう
ずっと 『笑顔の魔法』を信じていた。 いや、今だって信じている。
もう頑張れないと思うほど辛く、孤独を感じる時こそ、笑顔を絶やさない。
そうしているうちに、少しづつ心が落ち着いてくる。そう信じて・・・。
もう頑張れないと思うほど辛く、孤独を感じる時こそ、笑顔を絶やさない。
そうしているうちに、少しづつ心が落ち着いてくる。そう信じて・・・。
でも だからって 『強い女』だと 『可愛げのない女』だと 思っている人も多いみたい。
『亭主元気で留守がいい』って 昔テレビCMで そんなフレーズ聞いた事があるけれど、冗談じゃない。
私の夫が出かけているのは 会社なんかじゃなくて 正真正銘の戦なのだから・・・。
命がけで戦う夫のことを 心配したり 無事を祈ったり 『早く帰って来て欲しい』と思うなんて 当然のことでしょう?
『亭主元気で留守がいい』って 昔テレビCMで そんなフレーズ聞いた事があるけれど、冗談じゃない。
私の夫が出かけているのは 会社なんかじゃなくて 正真正銘の戦なのだから・・・。
命がけで戦う夫のことを 心配したり 無事を祈ったり 『早く帰って来て欲しい』と思うなんて 当然のことでしょう?
『私らしい』って 何?
ウンスは 坤成殿への王妃の拝診の帰り道、夫チェ・ヨンとの思い出深い 中庭の池のほとりの東屋に腰を下ろした。
彼女付きの武閣氏たちは (さすがチェ尚宮仕込みであるが)余計な口を開かず 心配そうな眼差しではあるが、彼女を放っておいてくれる。
彼女付きの武閣氏たちは (さすがチェ尚宮仕込みであるが)余計な口を開かず 心配そうな眼差しではあるが、彼女を放っておいてくれる。
典医寺による王族の拝診は 王族の立派な『日課』のひとつで 女人である王妃が女人であるウンスにそれを頼みたいと言うのは 至極当然なことだと思われるのだが、ウンスが『大護軍チェ・ヨン夫人』であるということもあり、最近は王たっての頼みで 夫チェ・ヨンが嫌いな政の相談を受けたりしているために 他の重臣たちが彼に対して危機感を持っているようで その妻であるウンスにも かなり警戒されているのだ。
夫婦そろって 王家の信頼あつく 叔母のチェ尚宮は王妃付き尚宮でもあるから、本人たちにその気がなくても そういう考えが頭にある者たちには警戒されるのだろうが・・・。
夫婦そろって 王家の信頼あつく 叔母のチェ尚宮は王妃付き尚宮でもあるから、本人たちにその気がなくても そういう考えが頭にある者たちには警戒されるのだろうが・・・。
拝診の後で 王妃にお茶と菓子をご馳走になりながら おしゃべりするのが ウンスにも王妃にも ホッと一息つける楽しみな時間であるにも関わらず、他の重臣の妻たちに 『大護軍夫人だけ』と言われてしまえば (義姉妹なのだからと幾度か押し切ってみたのだが) 他の者たちを拒み切れそうもなかった。
「・・・・・」
見栄の張り合いのような、ジャラジャラと宝飾で飾り立て 白粉や香水を振りまいている 重臣の夫人たちには、ウンスも王妃もウンザリ気味だ。
わざわざ押しかけてきておいて けれど 王妃と話すよりは 互いの宝飾や衣を褒め合っているだけでしかなく 二人には ハッキリ言って彼女たちが邪魔だった。
ただ 王妃であっても 重臣夫人を邪険に扱うことなどはできず、二人をそっちのけで盛り上がっているのならば 皇宮から帰って自宅で盛り上がればいいものを、ウンスと王妃が楽しそうに話し始めると 『何を話しているのか』と気になるらしく 何かと邪魔してくるのだった。
(ウンスと王妃は 相次いで出産しているのだから、子の成長具合などを その時は話していたのだが、乳母に完全に任せている重臣夫人たちには 乳母がいるとはいえ 我が子の成長具合を完全に把握している二人の会話に混ざることはできなかったようだ)
わざわざ押しかけてきておいて けれど 王妃と話すよりは 互いの宝飾や衣を褒め合っているだけでしかなく 二人には ハッキリ言って彼女たちが邪魔だった。
ただ 王妃であっても 重臣夫人を邪険に扱うことなどはできず、二人をそっちのけで盛り上がっているのならば 皇宮から帰って自宅で盛り上がればいいものを、ウンスと王妃が楽しそうに話し始めると 『何を話しているのか』と気になるらしく 何かと邪魔してくるのだった。
(ウンスと王妃は 相次いで出産しているのだから、子の成長具合などを その時は話していたのだが、乳母に完全に任せている重臣夫人たちには 乳母がいるとはいえ 我が子の成長具合を完全に把握している二人の会話に混ざることはできなかったようだ)
そんな時に とある夫人が、何気なく(本当のところは定かではないが)ウンスに言ったのだ。
「大護軍は 戦においでなのでしょう?」
「・・・ええ」
「・・・ええ」
チェ・ヨンは 倭寇が相次いで襲って来るという報告を受けて 南東の現代でいう釜山あたりに出陣していったのは 十日ほど前だ。
現代ならば 電車で数時間ほどの距離であるが、徒歩の兵士を含む隊列を率いての行軍であるので ようやく現地に着いた頃であろう。
現代ならば 電車で数時間ほどの距離であるが、徒歩の兵士を含む隊列を率いての行軍であるので ようやく現地に着いた頃であろう。
もう 戦に身を置いているのだろうか? 怪我はしてないだろうか? と 表情を曇らせたウンスに 夫人は重ねて言ったのだ。
「あら? 大護軍のことを心配なさっていらっしゃるの? 医仙らしくもない」
「・・・は? どういうことかしら?」
「医仙は 夫君を戦に送り出し 王妃様とお茶をなさって笑いあっていらっしゃるから てっきり 大護軍の不在を楽しんでいらっしゃるのかと」
「・・・そんなわけないでしょう? 夫は 戦場に行っているのよ?」
「宅の夫は文官ですから そういうものは 分かりかねますわ。 ただ 今までずっと 笑みを絶やさずにいらっしゃったから ご主人の不在を楽しまれているんだと思ったのですわ」
「・・・・・」
「・・・は? どういうことかしら?」
「医仙は 夫君を戦に送り出し 王妃様とお茶をなさって笑いあっていらっしゃるから てっきり 大護軍の不在を楽しんでいらっしゃるのかと」
「・・・そんなわけないでしょう? 夫は 戦場に行っているのよ?」
「宅の夫は文官ですから そういうものは 分かりかねますわ。 ただ 今までずっと 笑みを絶やさずにいらっしゃったから ご主人の不在を楽しまれているんだと思ったのですわ」
「・・・・・」
怒ってはダメだ、怒ったら負け、と 自らに必死に言い聞かせるものの ウンスは怒鳴り出したい気持ちを抑えるため 拳をギュッと握りしめていた。
外科医のたしなみとして 爪はいつも短く綺麗に切りそろえているのだが、それでも掌に食い込みそうなほどに ギュッと。
外科医のたしなみとして 爪はいつも短く綺麗に切りそろえているのだが、それでも掌に食い込みそうなほどに ギュッと。
だが 彼女よりもずっと沸点が低い人が傍にいたらしい。
「不快じゃ!」
「・・・王妃様?」
「文官の嫁だから 夫を戦に送り出す気持ちがわからない、と? 夫の留守を楽しんでいるように見える、と? 不快じゃ! その者、出ていくが良い! 二度と妾の前に 姿を見せるな」
「お、王妃様!?」
「・・・王妃様?」
「文官の嫁だから 夫を戦に送り出す気持ちがわからない、と? 夫の留守を楽しんでいるように見える、と? 不快じゃ! その者、出ていくが良い! 二度と妾の前に 姿を見せるな」
「お、王妃様!?」
他の重臣夫人に話しかけられてたはずの王妃が、いつの間にかウンスたちの話(と言っても ウンスはほぼ聞いていただけだが)を小耳にはさんでいたらしい。
彼女もまた 普段は威厳をもって 笑みを絶やさぬように心がけているのだが、今は怒りで顔を真っ赤にしている。
彼女もまた 普段は威厳をもって 笑みを絶やさぬように心がけているのだが、今は怒りで顔を真っ赤にしている。
「王妃様!? わ、私は 別にっ」
「別に、なんじゃ? 妾はそちの言うたことを繰り返しただけじゃ。 高麗の生まれではないから 言葉を曲解したとでも? そちの言葉を繰り返したのだから 間違いないであろう?」
「・・・・・」
「別に、なんじゃ? 妾はそちの言うたことを繰り返しただけじゃ。 高麗の生まれではないから 言葉を曲解したとでも? そちの言葉を繰り返したのだから 間違いないであろう?」
「・・・・・」
あわあわと 高官夫人が青くなって 一生懸命弁明らしきものを口にするが、王妃は冷たく一瞥して 武閣氏に命じた。
「この者を 部屋から追い出せ。 今すぐに」
「はい 王妃様」
「お、王妃様~~~!!」
「はい 王妃様」
「お、王妃様~~~!!」
武閣氏に左右の手を取られ 引きずられるように高官夫人は退場させられる。
無意識にほっと溜息を吐いていたのだろう、ウンスの手を 王妃はそっと取り 慰めるように自らの手で包んだ。
無意識にほっと溜息を吐いていたのだろう、ウンスの手を 王妃はそっと取り 慰めるように自らの手で包んだ。
「聞いていた妾のほうが不快になりました。気にするなと言うても無駄でしょうが・・・」
「すみません 王妃様。私のために・・・」
「いいえ。 我らは血は繋がっていなくても れっきとした姉妹なのですよ? 姉に対する暴
言を 妹としては見過ごせませぬ」
「王妃様・・・」
「すみません 王妃様。私のために・・・」
「いいえ。 我らは血は繋がっていなくても れっきとした姉妹なのですよ? 姉に対する暴
言を 妹としては見過ごせませぬ」
「王妃様・・・」
王妃にとって ウンスは『命の恩人』であるばかりか、開京に向かう馬車の中で 彼女に化粧を施してくれ、高麗にきて その優しさを初めて感じた相手でもある。
チェ・ヨンと同様に ウンスの帰還を信じて疑わず、元の両親に 後ろ盾になってくれるように頼み、養女としてその身分を作ってくれていた。
高麗に暮らしているため 『元の王族の養女』という身分は ほぼ使わないし、反元政策をとる今の高麗では あまり公にはしにくいが 『二人の絆』であり 二人とも大切にしていたのだ。
チェ・ヨンと同様に ウンスの帰還を信じて疑わず、元の両親に 後ろ盾になってくれるように頼み、養女としてその身分を作ってくれていた。
高麗に暮らしているため 『元の王族の養女』という身分は ほぼ使わないし、反元政策をとる今の高麗では あまり公にはしにくいが 『二人の絆』であり 二人とも大切にしていたのだ。
「・・・チェ尚宮」
「はい 王妃様」
「はい 王妃様」
王妃の声に 叔母のチェ尚宮がスッと姿を現し 頭を下げた。
「今の不快な者は 誰の奥じゃ?」
「財政を司る戸部(ホブ)の高官、キムの奥方 ムン氏でございます」
「ほぅ? 戸部の・・・」
「財政を司る戸部(ホブ)の高官、キムの奥方 ムン氏でございます」
「ほぅ? 戸部の・・・」
王妃はそう小さく呟くと 一度頷いた。
「妾は疲れました。本日は これにてお開きに」
「「「はい 王妃様」」」
「「「はい 王妃様」」」
茶会の主催者である王妃が解散を命じたため 重臣の夫人たちは 一礼して 坤成殿を出ていく。
ウンスだけは 心配そうに、叔母のチェ尚宮へと声をかけた。
ウンスだけは 心配そうに、叔母のチェ尚宮へと声をかけた。
「叔母様・・・」
「大丈夫じゃ、其方に落ち度はないし 王妃様にも問題はない」
「・・・はい」
「いかがしたのじゃ?」
「・・・一部の人だけだって 頭では分かっているんですけど、・・・そんな風に思われてたんだなって 思って・・・」
「悪意に取りたがる者は どこにでもいる。 其方やヨンを妬み 貶めたいと思う者もな」
「・・・・・」
「其方の人となりを多少なりとも知っている者は 誤解などせぬから、安心しておれ」
「・・・はい」
「大丈夫じゃ、其方に落ち度はないし 王妃様にも問題はない」
「・・・はい」
「いかがしたのじゃ?」
「・・・一部の人だけだって 頭では分かっているんですけど、・・・そんな風に思われてたんだなって 思って・・・」
「悪意に取りたがる者は どこにでもいる。 其方やヨンを妬み 貶めたいと思う者もな」
「・・・・・」
「其方の人となりを多少なりとも知っている者は 誤解などせぬから、安心しておれ」
「・・・はい」
一応頷いてから ぺこりと叔母に頭を下げ 戻って行ったウンスだったが、口下手な自分では上手く慰められなかったのは チェ尚宮も自覚していた。
彼女の甥も 口下手ではあるが、そこはウンスの夫であるから もっと上手く慰められるであろうに・・・。
チェ尚宮は それが悔しくてならなかった・・・。
彼女の甥も 口下手ではあるが、そこはウンスの夫であるから もっと上手く慰められるであろうに・・・。
チェ尚宮は それが悔しくてならなかった・・・。
そうして 東屋のベンチに座って ボーっとしていたウンスだったが、そんな彼女に 遠慮がちに声をかける者がいた。
「・・・何か お悩みですか?」
「・・・ドチ内官」
「・・・ドチ内官」
いつも控えめではあるが ニコニコと笑みを絶やさずに、王様王妃様のことを支えている アン・ドチ内官であった。
「・・・少し 考え事を」
「そうでございますか。 ・・・医仙」
「はい?」
「打ち明けろなどと おこがましいことは申しませんが、口に出すだけで 意外にもスッキリすることが多いですよ?」
「ふふふ、ありがとうございます」
「そうでございますか。 ・・・医仙」
「はい?」
「打ち明けろなどと おこがましいことは申しませんが、口に出すだけで 意外にもスッキリすることが多いですよ?」
「ふふふ、ありがとうございます」
アン・ドチ内官は いつも控えめだ。 だが、ニコニコと優しくほほ笑む裏で 誰よりも強い信念を持っている。
そんな彼ならば ウンスの思いを 分かってくれる気がした。
そんな彼ならば ウンスの思いを 分かってくれる気がした。
「ある人に 多分 何の気なしに言われた言葉なんですけど、それが 心に引っかかっているんだと思います」
「はい」
「ドチ内官、『私らしい』って 何でしょうか?」
「・・・医仙らしさを 他の言葉で表せということでしょうか?」
「ええ」
「はい」
「ドチ内官、『私らしい』って 何でしょうか?」
「・・・医仙らしさを 他の言葉で表せということでしょうか?」
「ええ」
ウンスは 『すみません 突然変なことを言って』と申し訳なさそうに笑って 『う~~ん』とベンチに座ったまま背伸びをした。
「『私らしくない』って言われて じゃあ、『私らしい』って何だろう?って」
「そうですね、医仙は・・・、まず 明るいお方だと思います。 ご自身が明る前向きな性格であるだけではなく、周りをも明るい雰囲気にさせる方です」
「そう・・・なんですか?」
「ええ。 医仙の微笑みには 周りの気持ちをも明るくさせる御力があります」
「そう・・・だとしたら 嬉しいな」
「間違いございませんよ、医仙」
「そうですね、医仙は・・・、まず 明るいお方だと思います。 ご自身が明る前向きな性格であるだけではなく、周りをも明るい雰囲気にさせる方です」
「そう・・・なんですか?」
「ええ。 医仙の微笑みには 周りの気持ちをも明るくさせる御力があります」
「そう・・・だとしたら 嬉しいな」
「間違いございませんよ、医仙」
アン・ドチ内官は やはりニコニコとした笑みを絶やさずに 続けた。
「誰だって ムッツリとした顔よりも ニコニコとした顔の方を好むでしょう? 私も こちらを見られた王様に ご安心していただきたい一心で 笑みを心がけておりますが、周りをも明るくさせる力までは ございません。 それは 貴女だけのものでしょう」
「・・・・・」
「ですが、医官としての貴女は 厳しい方だと思います。 誰かに対してというよりは ご自分に対して 特に厳しい方ですね」
「え・・・」
「・・・・・」
「ですが、医官としての貴女は 厳しい方だと思います。 誰かに対してというよりは ご自分に対して 特に厳しい方ですね」
「え・・・」
そう言う風に言われたことはなかったため ウンスは驚いて 彼を見つめた。
アン・ドチ内官は やはりニコニコとした笑みを浮かべ 彼女を見つめている。
アン・ドチ内官は やはりニコニコとした笑みを浮かべ 彼女を見つめている。
「女人である身で 医官を目指されただけに 無意識にそうなのかもしれませんね。ご自覚はおありにならなかったですか?」
「・・・ええ」
「・・・ええ」
確かに 建前は男女平等な現代でさえ 女医は少ない。
初めに目指した心臓外科は特に 女は少なく、彼女に及ばない同僚医師たちは 己の未熟さを棚に上げ 『女のくせに』だのなんだのと言っていたのだ。
それに負けないために 更に 自分自身に厳しくなったのかもしれない。
初めに目指した心臓外科は特に 女は少なく、彼女に及ばない同僚医師たちは 己の未熟さを棚に上げ 『女のくせに』だのなんだのと言っていたのだ。
それに負けないために 更に 自分自身に厳しくなったのかもしれない。
「その厳しさが 大護軍は特に 気にかけておられるようですね。 ご自分を追い詰めて 張りつめられたお心が いつかポキンと折れてしまうのではないか、と 心配なさっているのでしょう」
「・・・ドチ内官」
「そして 同時に その明るさに 大護軍は 救われておいでです。 実にお似合いなご夫婦だと思います」
「・・・・・」
「・・・ドチ内官」
「そして 同時に その明るさに 大護軍は 救われておいでです。 実にお似合いなご夫婦だと思います」
「・・・・・」
アン・ドチ内官は さすがに坤成殿での出来事を知らぬ筈であるが(坤成殿は基本的に王様以外の男子は禁制であるし) ウンスの心の痛みを知っているかのように そう言った。
見え透いたおべっかではなく 『ただの感想です』と言いながら・・・。
見え透いたおべっかではなく 『ただの感想です』と言いながら・・・。
「ありがとうございます! ドチ内官。 聞いてもらえて スッキリしました! 本当ですね!」
「お役に立てたなら 何よりです」
「お役に立てたなら 何よりです」
風が吹き 雲がすっかりと流れ 青空が広がるように、ウンスの悩みも晴れて スッキリした気がする。
東屋に着いた時とは比べ物にならない元気さで 彼女は典医寺へと戻って行った。
去り際に 飛び切りの笑みと バイバイと手を振りながら・・・。
東屋に着いた時とは比べ物にならない元気さで 彼女は典医寺へと戻って行った。
去り際に 飛び切りの笑みと バイバイと手を振りながら・・・。
「・・・お役に立てて 何よりです」
「すまぬ。 私では 口が重くてな」
「すまぬ。 私では 口が重くてな」
いつからそこにいたのか、スッと太い柱の影から出てきたのは チ
尚宮だった。
尚宮だった。
「で、王妃様は 王様に何を願い出られたのですか?」
「・・・次の出兵時に 先ほどの奥の夫、戸部のキムを同行させて欲しい、と仰った。『文官だから 戦に行かないのはおかしい。戸部が同行すればいいこともあるはず』と」
「なるほど、そう来られましたか」
「・・・次の出兵時に 先ほどの奥の夫、戸部のキムを同行させて欲しい、と仰った。『文官だから 戦に行かないのはおかしい。戸部が同行すればいいこともあるはず』と」
「なるほど、そう来られましたか」
クックッ、と 低く笑って(いつものニコニコとした微笑みとは少し違った笑みで)アン・ドチ内官は言った。
「多分 王様は お聞き入れになられるでしょうね」
「ああ」
「ああ」
チェ尚宮は どちらかというと 渋い表情だ。
「まぁ 大護軍ご夫妻を敵に回してはいけない、ということを 身をもって知るよい機会でしょう」
「・・・そのような 暴君まがいな考えを 広めたくはないのだが」
「ですが 医仙のお心を守るには 一番の近道かと」
「・・・・・」
「・・・そのような 暴君まがいな考えを 広めたくはないのだが」
「ですが 医仙のお心を守るには 一番の近道かと」
「・・・・・」
その後、王妃の願い通り 戸部のキムは 戦のたびにかりだされるようになり、その原因となった奥方は 離縁されてしまったらしい。
幾日か後 予定よりずっと早く戦を終わらせ 皇宮に戻って来たチェ・ヨンを、奥方であるウンスは涙を流して喜んで 人目も憚らず抱きついていたので 『医仙は 夫の身を案じていなかったのではなく、心の内を隠して笑っていたのだ』と 皆に理解してもらえた、らしい。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
本当は最後 もうちょっと長く丁寧に書くつもりだったのですが 体調不良で とりあえず仕上げるので 精一杯でした m(_ _ )m
折角 P父いないから おでかけしようと思ったのに それどころか 普段の家事すらおぼつかない・・・(ある意味 いなくて助かったケド)
近所のコンビニまでも出かける気力がないので うちにあるウィダー(P父愛飲)で生きております・・・。
戦場情報を見逃すな!
10月22日(日)
イベントをさせて頂きます❗
お迎えし、
第一部は渡部さんの講演
第二部は渡部さんとクイズコーナー
第三部は渡部さんに加えて
セイブイラクチルドレン名古屋代表で
弁護士の小野万里子さんと私の三人で
パネルディスカッションです。
私は第二部、第三部に
出演させて頂きます。
場所は名古屋 白川公園西
伏見ライフプラザ5階
鯱城ホールで13時~です。
講演は13時~約60分
14時10分~第二部クイズコーナー
14:45頃~パネルディスカッションです
イラクのお話が中心にはなりますが
堅苦しくなく柔らかい雰囲気で
そして現状を正しく知り
様々なことをそれぞれ皆さんに
感じて頂けたらというイベントです
個人的にも、渡部陽一さんに
お話を伺えるのがとても楽しみです
会場はとても広く
先着780名様、入場無料との事です
詳しくは
愛知県弁護士会
052-203-0730にお問い合わせ下さい
皆様のお越しをお待ちしております❤